【疲れない働き方】多様性を重視するようになった今、たった一つの大切なことは
こんにちは、みさきです。
最近、友人が職場でチームリーダーになり、多様な人材をまとめていくのが大変だと、嘆いていました。
多様性を重視するようになった今、チームメンバーをどうやってまとめていくかは難しく、悩まないリーダーはいないと思います。
今回は、多様なメンバーとどう協力していけば良いか考えていきたいと思います。
相手といかに関係を作るかー関係を築く力
心理的安全性とは
一人一人、得意なことと苦手なことがあり、みんな凸凹(でこぼこ)しています。
「ここは私が得意だから引き受けます」
「ここは私は苦手なので、得意なAさんに委ねます」といったように、各々の強みや価値観を生かして協力できれば、想像以上の成果を生み出すチャンスに違いありません。
逆に、良い人間関係が築けずに各々が一人プレイに分断されてしまうと、せっかくの優れたスキルも成果に繋がらないこともあるでしょう。
最近よく「心理的安全性」という言葉を聞きます。
「心理的安全性」とは、チームのためや成果のために必要なことを、発言したり、挑戦してみたりしても安全ということで、チームメンバー同士が健全に意見を言うことができ、目的に向かって良い仕事に力を注げる状態のことです。
「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新規歓迎」のある状態が、心理的安全性の高いチームで、そういうチームは成果を上げるチームワークを築けます。
「私が正しくて、あなたが間違っている」の誤解
ところが私たちは「ひとはみんな違う」ことは知っているはずなのに、日常では結構忘れているものです。
性別、出身、年齢、宗教、家族構成、経験、性格、価値観など、一人一人異なるので、分かり合えないことがあって当然なのですが、反対や批判を受けるとすぐに「私が正しくて、あなたが間違っている」と熱くなってしまいます。
ではそんな反対意見が出てきたときにはどうすればいいでしょうか。
大事なのは、すぐに判断せずに、一旦保留にすることがポイントです。
意見の違いは、一人一人が大切にしている強みや価値観の違いが現れた時ですから、貴重な出来事です。
車のディーラーのある店長が、新しい店舗に赴任するとき、営業部門と製造部門で売上の下落について歪み合っていたそうです。
営業部門は「製造部門の品質管理が悪いからだ」、製造部門は「営業部門がしっかりセールスをしないからだ」と売上下落の原因を相手のせいにしていました。
お互いに「自分たちが正しい」と思っているので、改善していきません。
店長がまずやったのは、双方の不平、不満を徹底的に聞いたのだそうです。
ノートに、事細かに一つひとつていねいに書き取り、記録を残す。
そして、部下の言ったことを一つひとつ、しらみつぶしに確認し、打てる手を打ちます。
そうやって信頼感を勝ち取ったあと、次に、自分が彼らに何を期待しているのか、今向かうべき目標を伝えたのだそうです。
双方の部下は、店長に自分たちの意見が理解されたと感じ、改めて目標を確認し、今やるべきことは何かと合意に至ったそうです。
「私が正しくて、あなたが間違っている」と思っていると話が進みませんが、部下の価値観を理解すると、どうしてその意見になるのかが見えてくると言っていました。
相手に攻撃的にならずに、お互いの価値観や強みを知るように心がけたい思います。
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みさき
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