相手に変わってもらいたいときに見落としていることは何でしょう

こんにちは、みさきです。

「自分を変えよう」とはよく言われますが、基本的に自分の性根は変わらない、という衝撃的な脳科学のデータがあります。
なんと3歳頃までに脳内神経細胞の約80%が完成するのだそうです。

3歳ごろまでの人生経験が、それが良いことでも、悪いことでも、強く受けた刺激を脳神経に残し、それが性格を形成するとのこと。

「三つ子の魂100まで」ということわざはけっこう正しいみたいです。

人が同じ失敗を何度も繰り返してしまうのも、脳科学の知見からすると、一度形成された性格や思考回路がそう簡単には変わらないからです。

自分を変えようと思っていろいろな心理学や人生本を読んだり、そこに紹介される人の生き方や思考法を真似ようと心がけても、なかなか変われないのは、科学的にもいえることなのです。

つまり、人を変えよう、と思ってもそうそう簡単にはいかないということです。

「なんでお前はいつまで経ってもそうなんだ」と妻を責めたり、「どうして君は同じ失敗をするんだ」と部下を叱責するのに、どれだけの意味があるだろうかということになりますね。

「あの人はここが間違っているから変わるべきだ」「なぜ同じ失敗をするのか、一回で学んだらどうだ」とその人を矯正しようとしますが、そう言っている本人自身、自分の欠点を直せていないものです。

自分で変えようと決意しても変えられないのに、人には変わって欲しいと要求するのはおこがましい限りです。

有名なビジネス書『七つの習慣』でスティーブン・コビーはこう言っています。

結婚生活に問題を抱えているとすれば、妻の欠点を延々と指摘することに何の意味があるだろうか。

それは単に自分自身を責任がない、無力な被害者に仕立てるだけであり、自らの行動する力を放棄しているにすぎない。

やがては、妻に影響を及ぼす力も失(な)くなるだろう。

叱責し、批判し、とがめ続ければ、彼女はあなたの思いやりのなさを理由に、自分の悪い行動を正当化できると感じるだろう。

あなたの批判は、改めようとしている妻の行動よりも有害なのだ。

では私たちは変わってほしい人を前にどうしていけばいいのでしょうか。

もしその人をちょっとずつでも変えることができるとすれば、それは強烈な率先垂範があった時です。

自分自身が一生懸命変わろうと努力し続けている場合、その姿に感銘し「この人の言うことなら聞こう」という気持ちになる人もきっと現れます。

まずわが身から。

我が身が変わると、自ずと周りに影響が及びます。

私がこうなるのは、夫が、妻が、子供が、上司が、部下が悪いからだと、他人ばかり責めている間は、何も変わりません。

まず自己を改めること。

それが夫も妻も子供も上司も部下も変わっていき、家庭も職場も明転していく唯一の道なのです。

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みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
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