これを知れば激減する|「周りの目を気にしすぎる」性格を何とかしたい

こんにちは、みさきです。
Amazonプライムで「ソロ活女子のススメ」「晩酌の流儀」を見て、楽しんでいます。
仕事を定時で終え、その後は自分の時間を楽しむ。
数年前までは、一人で活動、というと「おひとりさま」「ぼっち」とネガティブな印象が大きかったですが、今はソロ活を堂々と楽しめるようになったのだなと感じます。

人の目を気にして生きている

「上司に怒られたくないから、ミスしないように仕事をしよう」
「同僚に嫌われたくないから、本音の話ができない」
「SNSで『いいね』がたくさん付いて欲しい」
「友達に羨ましがられるように、お洒落をする」

私たちは日々、自分の充実よりも他人に嫌われずによく思われることの優先してしまい、他人に自分がどう映るかに目の色を変えています。

皆、人から承認されたい心があるので、人から軽んじられていることには敏感です。
「認められない」「軽んじられた」「馬鹿にされた」となれば心を閉ざし、あまりに自尊心が傷つけられると殺傷事件にまで発展することもあります。
これはいかに私たち人間が、人から認めてもらいたいと思っているか、わかってもらいたい、大事にされたいと願っているか、を表しています。

仏教では「認めてほしい」という人間の欲求を「名誉欲」といい、大変強い煩悩の一つだと説かれています。
今日の心理学の言葉でいうと「承認欲求」のことです。
私たちはみんな名誉欲の塊、承認欲求の塊であり、常に人の目を気にして生きている、これはすべての人の本性なのです。

これを知れば激減する|「周りの目を気にしすぎる」性格を何とかしたい

仏教では自分を知るのに、3枚の鏡があると説かれています。

他人鏡
自分鏡
法鏡

「他人鏡」とは、他人が評価するあなたです。
「あの人はああいうところがあるよね」「あの人はこういう人よ」という他人の評価で自分を見る鏡です。

「他人鏡」を意識しすぎてしまうと、人の目ばかりが気になって、常に心が安定しません。

・職場で嫌われていないか、とても気になって自分の意見をハッキリ伝えられない
・誰に対してもニコニコして、嫌われるのが恐くて、頼みごとを断れない
・家に帰ると、他人に対して気を張っていた疲れがどっと出てしまう

これらは他人鏡で苦しんでいる姿です。
以前の私は「他人鏡」を気にしすぎて、人間関係にひどく疲れていた時期がありました。
しかし、「他人鏡」の特徴を知ってからは他人の眼に依存しすぎることなく、人間関係が相当ラクになりました。

お釈迦様は「他人鏡」は「本当の自分」を映す鏡ではない、と教えられています。
それは、「他人鏡」の特徴は、評価する人の都合によって、コロコロ変わるからです。

フランスの英雄ナポレオンが、民衆を前にして喝采を受けている時、部下が「閣下、あの民衆の称賛をごらんください!」と言いました。
すると、ナポレオンは「民衆の称賛ほど当てにならぬものはない。ひとたび戦争に負けると、私を断頭台に送れと言うのだから」と言ったそうです。

人は、力のある時、勢いのいい時は、「すごい人だ、いい人だ」と褒めそやします。
ところがその人が形成不利になると、手のひらを返したように非難し始めます。
これが「他人の目」という鏡の特徴なのです。

自分がいい人だ、悪い人だと評価している人を思い浮かべてみても、それはわかります。
自分の話に共感してくれる人、褒めてくれる人は「いい人」。
反対に、自分の意見にいつも反発してくる人や、無愛想な人は「悪い人」「嫌な人」でしょう。
他人も自分も、自分の都合によって相手を評価しています。
それぞれの立場で人の良し悪しを決めているのです。

とんちで有名な禅僧一休は、こう言っています。

今日ほめて 明日悪く言う 人の口 泣くも笑うも ウソの世の中

今日ほめていると思ったら、明日悪く言うのが人の口だ、都合のいい時はほめてくれるが、都合が悪くなると悪く言い始める、それが人の評価だ、悪く言われたからといって泣いたりするものでもなく、ほめられたからと有頂天になるものでもありませんよ、と一休は言っているのです。

ただ最後に注意したいのは「他人鏡」が要らないということではありません。
人間関係を築くには、他人への気配りが大切ですから「他人鏡」も必要なのです。

しかし、他人の眼は「都合」というメガネをかけて映った姿だから、全幅の信頼を置く必要はありませんよ、と教えられているのです。
他の2つの鏡は、また書きたいと思います。

The following two tabs change content below.
Avatar photo

みさき

はじめまして、みさきです。 チューリップ企画で「動画で学べる仏教」を制作しています。 10年間、旅のプランニングの仕事を通して、幅広く多くの方々とお話してきました。旅には各々の想いがあり、じっくりとお話をしながら旅のお手伝いをしていきます。人と関わる中で人間関係で悩んでいる人が多いことを知りました。 8年前に仏教とご縁があり、人間の心についてずば抜けた洞察の深さに感動して、今の仕事に至っています。日常の悩みについて仏教ではどう教えられているかを発信してゆきたいと思います。
心が穏やかになった人へ
心が穏やかになった人へ

おすすめの記事