大人になっても苦しむ「愛着障害」とは|三つ子の魂百までを理解して愛着障害を防ぐ

九条えみ 九条えみ

こんにちは。人間関係改善サポーターの九条えみです。

共働きが当たり前になり、核家族化が進んだ昨今では、子育てに苦心する親御さんが増えているのではないかと思います。

私や私の周囲の家庭環境を見てみると、単身赴任や共働きなどでの事情で、親と関わる時間が少なかった人が多くあります。

そういう子たちと成人した今でも会う機会があります。
一見、しっかりしていて大抵のことは器用にこなすタイプが多いのですが、蓋を開けてみると情緒不安定であったり、実は自信がなかったりなど自己肯定感の低さを思わせる言動をみかけます。

ことわざに「三つ子の魂百まで」と言われるように、3歳までの親子関係は幼少期だけに留まらず、大人になってからも尾を引きます。
だからこそ幼少期に親が十分に愛情を注げるように、親自身はもちろんのこと、周囲や会社なども理解しておくべきだと思います。

目次

  • 愛着障害(あいちゃくしょうがい)とは
  • 大人になっても呪いが解けない「愛着障害」
  • 愛着障害を防ぐには母親に全てを負担させないこと
  • 「子育ては女の仕事」が禁句な理由
  • さいごに

愛着障害(あいちゃくしょうがい)とは

そもそも愛着とはどういう意味でしょうか。

イギリスの精神科医ボウルビーによると、人間は乳幼児のころに他人への愛着が作られると言われています。
乳幼児は親と一緒にいることで安心感を抱き、親も愛情を持ってそれに応えるのが普通(適応的)ですよね。
このような親子のスキンシップ(愛着行動)が繰り返されることで、子どもは他者に対して安心感・信頼感を獲得するようになります。
他者(主に母親など)に対する安心感・信頼感は愛着となり、

  • 恐怖や不安などのマイナスな感情を抱いたときの安全基地になる
  • 危機がないような状況でも、「いつでも帰る場所(安全基地)がある」という安心感を持つことで、外界を自由に探索できる

といった精神的作用を持つようになります。

(引用:大人になっても治らない!? 子供が“愛着障害”を発症する原因とケア方法

 

親子のスキンシップが乏しくなると起こるのが愛着障害(あいちゃくしょうがい)です。

 

一般的に愛着障害とは、養育者との愛着が何らかの理由で形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じる状態のことを言います。

主に虐待や養育者との離別が原因で、母親を代表とする養育者と子どもとの間に愛着がうまく芽生えないことによって愛着障害は起こります。

(引用:愛着障害とは? 愛着障害の症状・治療法・愛着を築く方法をご紹介します!

 

虐待・ネグレクトや離別だけでなく、最低限の世話はするが無関心・放任であったり、兄弟差別や、親自身が愛着障害であるとそれが子どもに引き継がれたりするそうです。

 

大人になっても呪いが解けない「愛着障害」

愛着障害が治らないまま大人になると、人格形成や心の持ちようなどにおいても影響を与える大きな要因となります。

大人の愛着障害の特徴は主に3つ挙げられます。

◇情緒面

  • 傷つきやすい
  • 怒りを感じると建設的な話し合いができない
  • 過去にとらわれがち、過剰反応
  • 0か100かで捉えてしまう
  • 意地っ張り

など

◇対人関係

  • 親などの養育者に対して敵意や恨みを持つ、または過度に従順になったり、親の顔をうかがう
  • 親の期待に応えられない自分をひどく責める
  • 人とほどよい距離がとれない
  • 恋人や配偶者、また自身の子どもをどう愛すればいいかわからない

など

◇アイデンティティが確立できない

  • キャリア選択がうまくできず時間をかけた割にわずかな見聞や情報で決めてしまう
  • 自分の選択に対する満足度が低い

他にもうつ病や心身症、不安障害、境界性パーソナリティ障害などの発症原因になってしまうことがあるそうです。

(参考: 愛着障害とは? 愛着障害の症状・治療法・愛着を築く方法をご紹介します!

愛着障害を防ぐには母親に全てを負担させないこと

子育て本を読むと「3歳までに自己肯定感が育まれ、心の土台がしっかりした子はしつけも教育も積み上がっていく。だから3歳まではきちんと甘えさせることが大事」とあります。

赤ちゃんは右も左も分かりません。
ですが、お母さんも母親1年生からスタートするのです。

夜中でも2,3時間ごとに泣き声で起こされ、母乳をあげる。
慢性的な睡眠不足のなか、食事や洗濯などの家事をこなす。
赤ちゃんが体調を崩したときはどうすればいいかとにかく不安。

などなど、初めてのことだらけでお母さん自身の余裕が無くなりやすいです。

だからこそ、周囲のサポートが大事になってきます。
父親や祖父母の協力がなければ、どこかでお母さんは限界に達するでしょう。

育児休暇から仕事復帰したママさんには、子育てとの両立が取れるような勤務時間・体系を提供するという会社の理解も大事でしょう。

そして地域の子育て支援施設を利用して、ママ友を作ったり、専門家に相談するというフォローも心理的負担を軽くさせますね。

お母さんに余裕があれば、子どもの要求に対応しやすくなります。
抱っこなどのスキンシップや、顔を見合わせてのコミュニケーションも大らかな気持ちで取り組むことができそうですね。
それが結果的に子どもに安心感を与え、愛着障害を防ぐことになります。

 

「子育ては女の仕事」が禁句な理由

父親が単身赴任などで家にいる頻度が少なく、両親とも独立して暮らしている場合は、母親一人が子育ての負担を抱えることも少なくありません。

その上、父親までもが「子育ては母親の役割が重要なんだから」「子育ては任せているんだから」と言えば、どうなるでしょう?

子どもが癇癪(かんしゃく)を起こしたり、問題を起こしたりすると
「自分の子育てが間違っていたのではないか?」
「こんな子どもに育ってしまったのは母親である私がしっかりしていないからだ…。」
と自信を失いやすいでしょう。

母親が子育てに自信が無くなってしまえば、子どもに接するときにも不安や恐怖を抱きます。
子育てのやる気が無くなり、余裕がありませんから子どもが泣けばイライラしますし、子どもに甘えられても疲れていたり時間が無かったりという理由で思うように構(かま)ってあげられなくなります。

子どもが愛情を受けるには、母親の自己肯定感が大切なのです。
そして母親の自己肯定感は、大変なときに周囲からのサポートがどれほどあるかによって左右されるのです。

だからこそ「子育ては女の仕事」などと絶対に言ってはいけないと思うのです。
初めのほうでボタンが掛け違うと、その後もずっとずれていきます。
気付いて修正するのは早ければ早いほど良いでしょう。
克服できないまま大人になれば、対人関係や心理的弱さから、打たれ弱く生きるのに自信のない人間になってしまいやすくなるからです。

子どもにとって、血の繋がった母親が一人であれば、父親もたった一人です。
オムツ替えやお風呂の世話が得意でなかったとしても、奥さんの孤独や不安な気持ちを聞いてあげるだけで肩の荷が下りたように楽になるはずです。

二人三脚で苦労を乗り越えるからこそ、喜びも2倍、3倍と大きくなるのではないでしょうか。

 

さいごに

私と同じような境遇で育ってきた人たちは、ボランティアで幼稚園生から大学生までの似た境遇の子どもたちが健やかに育つように様々な取組みをしています。
きっと痛みが分かるからこそ、同じ轍(てつ)を踏んでほしくはないのでしょう。

自分の存在を大切にできて初めて、他者への思いやりの気持ちが芽生えます
人間は「人の間で生きていく」と書きますが、人間関係の最初の一歩である親子関係が良くなるように私も心がけていきたいです。

愛着障害に関連して「毒親」という言葉もあります。

毒親についての記事はこちらをお読みください。↓↓↓

毒親・毒母と呼ばれないために|過干渉と愛情を裏返し!?

毒親に囚われない生き方のヒントはこちらをお読みください。↓↓↓

感謝の心があなたを救う|毒親に負けない人が実践していること

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九条えみ

九条えみ

チューリップ企画の九条えみです。主に電話でのお客様サポートや『朗読版とどろき』の吹き込みを行っています。

生まれた時からニコニコしていたらしく、母につけられたあだ名は「ころニコ」お餅が笑っているような赤ちゃんでした(笑)真ん中っ子の私は、上も下の気持ちも分かるので、どんな言葉が相手に喜ばれるか自然と考えるようになっていました。感受性が強いのか繊細さに悩むこともありますが、 モットーである「笑顔」と「言葉」を軸にして、同じ悩みを持つ方に寄り添うような記事を書きたいと思います。音楽、オシャレ、効率化が好きです(^^)♪
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