暗記が苦手な人でも簡単に暗記「皿回し暗記法」(6)

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試験合格請負人のあさだです。

「夜型生活」よりも「朝型生活」をすすめています。

続けて暗記の説明をしたいと思います。

どの試験でも、暗記を避けて通ることはできません。試験によっては、暗記のみで、合格点をとれる試験もありますし、暗記だけでは合格点がとれない試験でも、基本的なことは暗記した上で、応用問題を解くことになります。

試験に合格しなければ、次のステップに進めないのならば、覚えることに意味があるかどうかの問題ではなく、合格するために、覚えなければなりません。だからこそ、効率的に覚えることが大事になります。

どうすれば、効率的に覚えることができるのか。勉強のコツも、学んだことは復習することにありますが、暗記のコツも「忘れる前に反復する」ことにあります。
その暗記のコツを方法化したのが「とにかく回転法」「皿回し暗記法」です。

「とにかく回転法」とは

  1. とにかく声に出して読み始める
  2. 速く読めるようになる
  3. 短い時間でたくさん読めるようになる
  4. ある時、一気に定着度が増している感じがする。ラストスパート!
  5. いつの間にか暗記している

では、具体的に、どのように「とにかく回転法」を使って覚えるのか。それが「皿回し暗記法」です。今回、説明したいと思います。

「とにかく回転法」の「回転させる範囲」

「とにかく回転法」で大事になるのは「回転させる範囲」の設定です。

「とにかく回転法」を話しますと「どれぐらいの範囲で回転させたらよいのでしょうか?」という質問を受けます。

いきなり、参考書全部、読みましても、1回転させるのに時間がかかりすぎますので「忘れる前に反復」することができません。

これでは、どれだけ読んでも、効果は現れません。

最初は、範囲を小さめにして、何度も回転できるようにします。

暗記が苦手と言っている人でも、小さい範囲で回転させれば、必ず覚えることができます。

例えば、1行でもいいです。諦めず、繰り返し音読すれば、覚えられない人はいないと思います。

ある程度、覚えましたら、次の範囲にうつります。

一度、覚えたところは、何もしないと忘れてしまいますから、1日に1度、読むなど、忘れない程度に、音読します。

覚えるのは大変ですが、忘れないようにするのは、それほど大変ではありません

これを続けていきます。参考書の最後まで行きましたら、最後は、参考書1冊全体を、回転させていきます。

これを、イメージしやすく説明したのが「皿回し暗記法」です。

「皿回し暗記法」とは

具体例

具体例を通して、説明したいと思います。

実際に、ある方から質問を受けたものです。

「50題の問と答のドリルがありました。その答えを覚えなければならない」というものです。

「暗記の得意な○○さんは、すぐに覚えられるでしょうが、暗記が苦手な私は無理です。」

そういう方でも、皿回し暗記法を使えば、必ず覚えられます!

50題全部を順番に読み始めても範囲が広いですから、範囲を小さく分けます。

A. 1~10
B.11~20
C.21~30
D.31~40
E.41~50

仮にこのように5つに分けます。

苦手意識の強い人でしたら10に分けてもよいかもしれません。

「皿回し暗記法」の「皿回し」とは

皿回しで、5枚の皿を回すとします。

最初は1枚も回っていませんが、最終的には5枚が安定して回っている、そういう状態にしたい訳です。

どうすればよいでしょうか。

まず、1枚目を回し始めます。

うまく回りましたら、2枚目にうつります。

2枚目を回し始めますが、2枚目しか考えていないと、せっかく回っていた1枚目がスピードが落ちて、パリンと割れてしまいます。

2枚目を回しながら、1枚目が割れないようにしなければなりません。

それには、1枚目のスピードが落ちないように、たまに回す、回転を与えればよいです。

ゼロから回し始めるのに比べれば、簡単なものです。

1枚目が割れないように、2枚目を回し始めて、2枚目も回りました。

次に3枚目を回し始めますが、同じように3枚目しか考えていないと、せっかく回っていた1枚目、2枚目が、パリンと割れてしまいます。

たまに、1枚目、2枚目に回転を与えながら、3枚目を回し始めます。

3枚目が回りましたら、次の4枚目にいきます。

同様にやって、5枚目にいきます。

すると、5枚全部が、ある程度のスピードで回っている状態になります。

そして、5枚全部に、回転を与えていきます。

すると、5枚が安定して回っている状態が完成します。

まさに、この皿回しのように、範囲を5つ分けて、回していく訳です。

どのように「皿回し暗記法」を使うのか

A. 1~10
B.11~20
C.21~30
D.31~40
E.41~50

最初に(A.1~10)から始めます。

答えの1~10を順番に読んでいきます。

10までいきましたら、1に戻ります。

これを繰り返し、音読します。

ここで「回転させる」訳ですから、5で終わった場合には、次は6から始めてください。

9で終わった場合には、次は10から始めてください。

いつも1から始める人があります。

そうしますと、前半はよく覚えているが、後半は、覚えられていない、ムラができてしまいます。

そういうムラをできるだけなくすためにも、終わったところから回転させるようにしましょう。

Aの範囲で「一気に定着度が増している感じ」がしましたら、次のBの範囲にうつります。

答えの11~20を、順番に読んでいきます。

ここで(B.11~20)だけ音読していると、せっかく覚えたAの皿の回転が遅くなって、割れてしまいます。

Aの皿が割れないように、Aの範囲も音読します。例えば、Bを10回、読んだら、Aを1回読む など。

Bの範囲で「一気に定着度が増している感じ」がしましたら、次のCの範囲にうつります。

この繰り返しで、A~Eの5枚の皿を回し始めます。

そして、1~50の範囲で、音読を繰り返します。

忘れないようにしていても、やはり忘れてしまうのが人間です。

1~50の範囲で、音読を始めますと、忘れているところに気が付き、少し落ち込むかもしれませんが、それを気にせず、音読を繰り返すと、A~Eの5枚の皿が安定して、回り始めます。

その状態になってから、書きの練習に入ります。

「皿回し暗記法」のポイント

「皿回し暗記法」のポイントは、

  1. 「回転の範囲」の設定(どの大きさの皿を用意するか)
  2. 毎日、音読するための「時間管理」(皿を割れないようにする努力)

暗記が苦手と思っている人が、いきなり広い範囲を設定するのは、ちょうど、皿回しが得意でない人が、いきなり、大皿を回そうとするのと同じです。

大皿は、とても回すことはできません。

回しやすい小さな皿(狭い範囲を設定)にしましょう。
私は「皿回し暗記法」で、いつも暗記していますので、

  1. 「回転の範囲」の設定(どの大きさの皿を用意するか)
  2. 毎日、音読するための「時間管理」(皿を割れないようにする努力)

1と2を考えたら、あとは実行あるのみです。
暗記力が落ちても、この方法でやればよいとわかっているので、暗記は苦にならず、覚えることができます。

まとめ

「とにかく回転法」を応用した「皿回し暗記法」

1.「回転の範囲」の設定(どの大きさの皿を用意するか)
2.毎日、音読するための「時間管理」(皿を割れないようにする努力)

次回は、苦手意識をどうしたらよいのか、説明したいと思います。

(関連)

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あさだ よしあき

ブログのお手伝いをしています「あさだ よしあき」です。 テニスとスタバで読書をこよなく愛しています。 将棋の羽生さんに、パッと見、似ているかもしれません。 事務を効率的にスムーズにできるようになりたい、もっと時間をうまく使えるようになりたい、続けるのが苦手から変わりたい、もっと効率よく勉強できるようになりたい、うまく任せられる「任せる力」を身につけたい そんな方の悩みを聞いて、夢を実現するお手伝いをしてきました。この経験を活かして、情報を発信していきたいと思います。
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