「勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(2)

あさだ よしあき

勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(2)
~ 「ひとやすみひとやすみ」の一休さんはダメ ~

 

試験合格請負人のあさだです。

勉強といいましても、私は、以下のような掛け算で考えています。

(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
とかく、勉強時間を増やすことばかり考えてしまいますが、それは大事なのですが、その前に、勉強密度を上げる、発想の転換をしてみては、どうでしょうか。
この発想の転換ができると、
・「時間がない」を言い訳にしなくなります。
・通常よりも、短い時間で資格を取得することが可能になります。

「勉強密度」を上げる方法を教えるのが勉強法なのです。

今回は、勉強密度と密接な関係がある「集中力」をあげる勉強法について、説明したいと思います。

目次

  • 「集中力」を高める
  • 「気晴らし」ではなく「切り替え」
  • 「ひとやすみひとやすみ」の一休さんはダメ
  • まとめ

「集中力」を高める

「集中力」が低い時と高い時では、全く異なります。

学生の時、国語の授業で習った有名な話です。

矢場に立った一人の男、二本の矢をたばさんで的に向かっている。

「おまえは、まだ初心じゃ。一本にしなさい」

そばで見ていた白髪の指南は、にべもなくこう言った。

弓を射るとき、諸矢(二本の矢)を持つのが通例である。

初心だから二本持つな、一本にしろとはどういうことか。

為損(しそん)ずることの多い初心者だから、一本では無理だろう、二本持てというならわかるが、どうも腑におちない。

「はい、かしこまりました」

素直な男は、言われるままに一本を投げすてた。

〝この一矢よりないのだ〟

一本の矢に全精神を集中する。かくて彼は、みごとに的を貫いたのだ。

初心者に、にあわぬできばえと、満場の喝采をえたが、〝一本にせよ〟の老指南の意味は、どうにもわからない。

思案のすえ彼は、老先生を訪ねて教えをこうた。

笑みをたたえて老先生、こう答えたという。

「子細はない。ただ後の矢をたのみにするから、初めの矢に専心できないのだ。

どうしても油断ができる。勝つも負けるも、ただこの一矢の覚悟がなくては、何十本の矢も、みなあだになるのじゃ」

〝これがダメなら次がある〟の思いが専心を妨げるのである。熱中できるはずがない。

「背水の陣」の話も有名です。

背後に大河の控える逃げ道のない死地に陣を敷いたことで、兵たちに決死の覚悟で奮戦させ活路を開いたという。

 

「気晴らし」ではなく「切り替え」

高い集中力がずっと続けばよいのですが、どんな好きなことでも、続けていると、疲れて、集中力が落ちてしまいます。

人間の頭は、40分あたりを限界に同じ勉強に対しては集中力がなくなってくると言われます。

大学の授業は1コマ90分ですが、その限界を体験したことのある人も多いのではないでしょうか。

ここで、気晴らしといって、眠ったり、テレビを見たりすると、危ないです。
ちょっとぐらい、いいだろうが、ちょっとではすまなくなるからです。

違う分野の勉強に切り替えるのが一番望ましいです。

レオナルド・ダ・ビンチ

レオナルド・ダ・ビンチといえば、多才で、多くのものを発明・発見しました。

なぜそれほどのことができたのかというと、20分おきに、こまめに仕事内容を変えていくことで、結果的には、集中した、莫大な量の時間を仕事に費やすことができたからだといわれます。

乳酸の分解

実は、ぼーっとしているよりも、思考内容を切り変えていく方が、頭の乳酸(疲れのもと)が分解されやすいらしいです。

心理学の実験

シドニー大学の心の研究センターのグループは、以下のような実験をしたそうです。

90人の学生を3グループに分けて、
1枚の紙の斬新な利用法をできるだけ多く考案するよう、求めます。

第1グループ
小休止なしで4分間、考え続けた。

第2グループ
2分間考えた後、他のよく似たテストを5分間受け、その後再び2分間、紙の利用法を考えた。

第3グループ
2分間考え、その後の5分間は全く別のことをして、それから再び2分間、紙の利用法を考えた。

この3つのグループはいずれも、最初の2分間で平均14の答えを出し、後半の2分間の答えはそれより少なかった。

これは当然の結果といえる。

興味深いのは後半の2分間で、第1、第2グループが約7個の答えを出したのに対して、第3グループは約10個の答えを出したことだ。

この実験は「タスクを中断して別のことをすると、連続してタスクを行ったり、途中で似たようなタスクをはさんだりするより、アイデアを生み出しやすくなる」ことを証明した。

一見すると「だから気晴らしがいいんだ」と主張する根拠に見えますが、勉強の場合、気晴らしは、ちょっとぐらい、いいだろうが、ちょっとではすまなくなります。

また、気晴らしの後に勉強にとりかかるのに、時間がかかります。

そう考えると、同じ勉強でも、できるだけ違う勉強への切り替えがよいということになります。

「ひとやすみひとやすみ」の一休さんはダメ

気晴らしといって、休んでしまうと、再び勉強するのに、時間がかかります。

一度、テレビの電源をつけてしまうと、なかなか消せません。
一度、マンガを読み始めると、なかなか閉じられません。
一度、ゲームを始めると、なかなかやめられません。
一度、スマホをとってしまうと、なかなか終わりません。
一度、眠ってしまうと、なかなか起きられません。

一休さんのアニメーションが昔、ありました。

CMに入る時に、一休さんが「ひとやすみひとやすみ」といって、眠ります。

CMが終われば、また、一休さんのアニメの続きが始まります。

しかし、私たちの「ひとやすみひとやすみ」は、「ひとやすみ」ではなく、「ふたやすみ」「みやすみ」になってしまいます。

「ひとやすみひとやすみ」の一休さんはダメなのです。

高い集中力を続けるには、疲れてきたら、気晴らしといって、一休みするのではなく、違う分野の勉強に切り替えましょう。

まとめ

・(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
・勉強密度と集中力は密接な関係あり
・高い集中力を持続させるには、疲れたからといって、ひとやすみするのではなく、他の勉強に切り替えるのが大事
次回は、気晴らしの恐ろしさについて、さらに説明したいと思います。

 

(関連)

→ 勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)

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→ 「勉強時間を増やす」前に「勉強密度を上げる」(1)

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あさだ よしあき

ブログのお手伝いをしています「あさだ よしあき」です。
テニスとスタバで読書をこよなく愛しています。
将棋の羽生さんに、パッと見、似ているかもしれません。

事務を効率的にスムーズにできるようになりたい、もっと時間をうまく使えるようになりたい、続けるのが苦手から変わりたい、もっと効率よく勉強できるようになりたい、うまく任せられる「任せる力」を身につけたい

そんな方の悩みを聞いて、夢を実現するお手伝いをしてきました。この経験を活かして、情報を発信していきたいと思います。
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