勉強密度を上げると共に勉強時間を確保する(4)
勉強密度を上げると共に勉強時間を確保する(4)
~ 欲望の誘惑から天引きした時間をブロックする ~
勉強といいましても、私は、以下のような掛け算で考えています。
(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
今までは、勉強時間を増やす前に、勉強密度を上げてみましょうと、勉強密度を上げるにはどうしたらよいかについて、説明してきました。
その上で、勉強時間を確保することも大事です。
(勉強成果)=(勉強時間)×(勉強密度)
勉強密度を2倍、3倍と上げていっても、勉強時間が減っていっては、勉強成果は上がっていきません。
忙しい人が、どうすれば、勉強時間を確保することができるか、増やすことができるか。その方法の一つが「時間の天引き」です。
「時間ができたら勉強しよう」ではなく、先に勉強する時間を決めてしまいましょう!
これが「時間の天引き」です。
「時間の天引き」で確保した時間をブロックするには、どうすればよいか。
まず勉強の優先順位を上げます。
その上で、具体的に、何をすればよいのでしょうか。
確保した時間のブロックを崩すさまざまな誘惑が押し寄せてきます。
それら誘惑からブロックし続けるには、どうすればよいか。
今回は2つ、紹介したいと思います。
「欲望の誘惑には、欲望で対抗する」
資格取得の場合、専門学校に通うかどうか、かなりの費用がかかりますから、悩むところです。
専門学校の為に、お金を出したのに、もし合格できなかったらどうしよう・・・。
このような不安は、資格取得を目指している人なら、大なり小なり、出てくるものだと思います。
そんな時、専門学校に通うことを決意しますと、これだけお金を出したのだから、専門学校に通わないのは、もったいない!
忙しくても、何とかして専門学校に通おうという気持ちになります。
お金を出すことによって、もったいないという欲望で、専門学校の講義の時間を天引きして、他の欲望の誘惑をブロックすることができます。
私の知っている人でジムに通っている人があります。
いろいろなジムがありますが、その知人が通っているジムは月毎の会費制です。
その月に、何回、通っても、同じ会費を支払います。
忙しくて、たとえ1度も行けなかったとしても、支払います。
そういう月が続くと、結局、やめてしまう人も少なくありません。
そんな時に、お金を払っているのだから、1回でも多く行かないともったいない!と思えるか、もったいならからやめようと思うか。
その分かれ目は、前回、説明しました優先順位によります。
自分にとって、優先順位が高ければ、もったいないから通おうと思いますが、優先順位が低ければ、もったいないからやめておこうとなります。
ですから、優先順位が高くなってから始めないと続かない訳です。
資格取得に向けて専門学校に通う、また、勉強を始めるとしても、優先順位が高くなってから始めないと、続かなくなるのは、目に見えるのではないでしょうか。
優先順位が高くなって、そして、「欲望の誘惑には、欲望で対抗する」
これで、欲望の誘惑をブロックすることができます。
「他の人と一緒にする」
他の人と一緒にすることによって、自分の一存で簡単に変更できなくなります。
自分一人だと、簡単に予定を変更できますが、他の人と一緒だと一人の時よりも変更しにくくなります。
重要な会議は、まさに、そのためにあります。
会議の為の会議は意味はありませんが、
・重要だが、目の前のことで忙しくなり、後回しになりやすいテーマ
・将来の投資
・プロジェクトの進捗状況の確認
予め会議の日程を決めることで、確実にその時間は確保することができます。
それと同じように、自分一人ではブロックできないと思う場合は、他の人と一緒にすることで、ブロックを厚くすることができます。
あるマンガでは「スクラム勉強法」と紹介されていました。
次回も天引きした時間をどうすればブロックできるか、説明したいと思います。
まとめ
天引きした時間を、他の誘惑からブロックする為に、
「欲望の誘惑には、欲望で対抗する」
「他の人と一緒にする」
(関連)
→ 勉強法って何?知らないと損する目からウロコの勉強法(1)
あさだ よしあき
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