第二の人生を失敗したくない|50代から始める「老い支度」とは
こんにちは。 伝わる技術研究家のみさきです。
「老い支度」を始める前に
「老い」とは何か
人間には四苦八苦という、いつの時代・どんな人も避けて通れない苦しみが8つあります。
その一つに「老苦(ろうく)」が挙げられます。
人は老いると、耳は遠くなり、目は薄くなる。
髪は白髪が増え、腰は曲がってくる。
体力・知力ともに思うように動かず、気力まで滅入ってくる。
糖尿病だ、神経痛だ、やれ関節炎だと次から次へと病に苦しむ。
認知症になったり、寝たきりになることもある。
できることがどんどん減ってくることに打ちひしがれ、職場の仲間や近所の友人との喪失体験も重なる。
これでは生きていても仕方がないのでは、と「老人性うつ」や「老後恐怖症」になる人も少なくありません。
老後の孤独について、以前書いた記事がありますので、よろしければご覧ください。
→50代での老後の準備で抜けがちな問題|ひそかに迫る老後の孤独
老いてしまってから、このように心身共に落ち込むことがないよう、「老い支度」は誰にとっても大事な問題です。
年寄り笑うな 行く道じゃ
元気に仕事をしているうちは、「老い支度」といっても、まだ早いよと思われるかもしれません。
しかし着実に老いは忍び寄っています。
以前、60代の方から自分が老いたことに戸惑いを覚えたという話を聞きました。
とても心に響く内容でしたので、ご紹介いたします。
→誰も教えてくれない「老いとは何か?」60代の驚きのエピソード
まだまだ若いと思っていても、老いは必ずやって来ますよ、他人事ではありませんよ、というこんな歌もあります。
子ども叱るな 来た道じゃ 年寄り笑うな 行く道じゃ
「年寄り笑うな 行く道じゃ」とは、どういうことでしょう。
年寄り、老人は同じことを何度も言ったり、物忘れが激しくなったりして「何やってるの、おばあちゃん」と周りから笑われたり、嘲けられたりするものです。
しかし笑っているあなたも「行く道じゃ」。
必ずそういう風にあなたもなるんですよ、という歌です。
老人を笑っている時は、将来、自分が同じようになるとは毛頭思っていません。
しかしそれは自分の行く先が見えていないだけのことです。
「老い支度」は何歳からすればいい?
では「老い支度」は何歳から始めたらよいのでしょうか。
何歳からという定義はありませんが、「老い」を意識し始めたその時からでしょう。
・小じわやたるみが気になり始めた
・言葉や人の名前が出てこなくなった
・目や歯の治療に通うことが増えた
・階段を上ると息切れするようになった
・新聞を読むと字がぼやける など…
これらは老いの兆候です。
まだまだ若いと思わずに、「老い支度」は早いうちから始めることが、実は大事です。
「老い支度」は、元気なうちに第二の人生のステージを準備する、積極的な考え方です。
早めの老い支度が老後の幸せにつながります。
「老い支度」何をすればいいの?
では老い支度に何をすればいいのでしょう。
人生100歳時代とも言われる現代です。
貯金も大事、介護してくれる人との関係も大事、健康のために運動も食事も大事、「アンチエイジング」のための抗酸化作用の高い食物や化粧品・スポーツ用具などの情報を、お店やテレビで見ない日はありません。
また認知症防止にはカラオケや俳句が人気です。
しかし、ここで無視してはいけないのは、80、90年元気に過ごすことができたとしても、「老いとの闘いに勝ち目はない」ということです。
仏教を説かれたお釈迦様は古今東西の人類にとって避けられない八つの苦しみを四苦八苦で教えられており、その一つが「老苦」です。
シッダルタ太子(後のお釈迦様)は29歳で出家され、老苦を含め、四苦八苦の人間の苦しみを乗り越える幸せを探求された方です。
いつでも登録解除できますので、良かったら試し読みしてみてください。
みさき
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